有料老人ホームは、高齢者が安心して暮らせるように、有料で食事や介護、家事などのサービスを提供している施設のことで、介護付有料老人ホームや住宅型有料老人ホーム、健康型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅の4つの種類に分類できます。

介護付有料老人ホームは、身体介護やレクリエーション、機能訓練などの介護サービスを受けることができる老人ホームのことをいいます。施設の職員が介護も行う「一般型」と、外部の事業所が介護部分を担当する「外部サービス利用型」があるようです。一方、住宅型有料老人ホームは、生活支援サービスのみが提供される老人ホームで、介護サービスは基本的には提供されません。入居者が要介護者となった場合には、施設職員が介護するのではなく、訪問介護サービスを別の事業所から提供してもらうことになります。

また、健康型有料老人ホームは、自分の身の回りのことは自分でできる健康な高齢者を対象にした老人ホームで、施設が提供するサービスは、食事や家事のサポート、あるいはクラブ活動など、健康状態を維持することを目的としたサービスの提供が主です。そして、入居者が要介護となった場合には、退去することが原則になっています。そして最後にお話するサービス付き高齢者向け住宅は、基本的には自立していて、要介護度も軽度の高齢者を対象にしています。高齢者の居住を安定させることを目的とした賃貸住宅ですが、中には介護サービスを提供している施設もあるようです。

このように、有料老人ホームは種類によって入居者の身体状態が異なります。そのため、働く人の仕事内容も施設によって大きく異なるので、勤務を考える際には施設ごとの特徴をよく踏まえて検討しましょう。
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